Regenerative Rhabilitation

Works

【脳外傷に対する再生リハビリテーション】神経細胞移植×運動トレーニング

Works一覧 >

再生リハビリテーションでは、移植細胞の生着・生存、増殖・分化、機能化をリハビリテーション介入によって安全に最大化させることを目指しています。

これまで、脳外傷動物モデルにおいて細胞移植治療とリハビリテーション介入の併用治療効果が報告されていましたが、移植細胞からの軸索伸張や作用メカニズムなど、不明な点が多く残されております。

脳外傷後のリハビリテーションは、神経栄養因子やサイトカインの増加、シナプス可塑性の向上を引き起こすことが知られています。しかしながら、リハビリテーション単独では望むような機能的回復が得られないことも多いのが現状で、細胞移植治療とリハビリテーション介入の相乗治療効果への期待が高まっております。

本研究では、脳損傷モデルラットに対して、胎児マウス大脳皮質神経細胞を移植し、トレッドミルトレーニング併用の有無で比較検討しました。その結果、移植した細胞からの軸索伸張が併用群で促進され(脊髄まで到達)、運動機能の早期回復が認められました。

中枢神経系疾患に対する再生リハビリテーションの基盤となる知見となります。

Shimogawa T, Sakaguchi H, Kikuchi T, Tsuchimochi R, Sano N, Torikoshi S, Ito A, Aoyama T, Iihara K, Takahashi J. Therapeutic effects of combined cell transplantation and locomotor training in rats with brain injury. NPJ Regen Med. 2019 Jun 5;4:13. doi: 10.1038/s41536-019-0075-6. eCollection 2019. https://www.nature.com/articles/s41536-019-0075-6

【脳外傷に対する再生リハビリテーション】神経細胞移植×運動トレーニング